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2018年4月 1日 (日)

孤独の価値/森博嗣

Photo すなわち、創作を生み出すものも、やはり孤独なのである。そういう面では、孤独は生産的だともいえる。
 
現代人は、あまりにも他者とつながりたがっている。

人とつながることに必死だ。

東日本大震災後に出てきたキーワードも「絆」だった。

確かに「絆」は大事だが、あまりそのことばかり強調されると、ちょっと気持ち悪い。

中にはそれを商売道具にする輩も出てくる。

こうなってくると違和感や拒否感さえ出てくる。

現代人は「絆の肥満」になっているといっても良いだろう。

確かに人は一人では生きていけない。

だから「つながり」は大事だ。

でも、一方で多くの芸術や文学は「孤独」の中から生まれてきている。

「孤独」によって生産されるものは、思いのほか多い。

著者が本書で書いている「孤独」というのは、社会を拒絶することではない。

また他者を無視することでもない。

社会における最低限の関係は、そもそも拒絶できないものだ、という前提に立っている。

しかし、その上で、時には孤独になり、自分と向き合うことも大事だということである。

現代人は孤独を恐れるあまり、「良質な孤独」まで失ってしまっているのではないだろうか。

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