« ポジティブ・チェンジ/メンタリストDaiGo | トップページ | プラットフォーム ブランディング/川上慎市郎、山口義宏 »

2018年4月13日 (金)

ニューヨークのとけない魔法/岡田光世

Photo ニューヨークの地下鉄ほど気まぐれなものはない。
 ローカル(各駅停車)で走っていたのに、突然、急行になる。
 しっかり放送に耳を傾けていなければ、何が起こるかわからない。ところがその放送も、声がこもっていたり、電車の音にさえぎられたりして、聞き取りにくい。

日本の地下鉄は定時に到着し、出発するのが当たり前だ。

ところがニューヨークの地下鉄は違う。

例えば各駅停車に乗ったはずが、急に「電車はこの先、急行に変わります」とアナウンスが流れる。

それを聞き、何人かは電車から降りる。

約三十秒後に、別の人の声で別の放送が入る。

「この電車は各駅停車です」

さっき降りた人たちが、また車内に戻ってくる。

すると、マイクを通して、別々の放送をしたふたりのやり取りが聞こえてくる。

「ちょっと、これから急行になるんじゃないの?」

「違うよ、各駅だよ」

「あ、そ」

こんなこと日常茶飯事だという。

時には予告もなしに、走っている最中にほかの路線に変更することさえある。

"now" のひと言で、突然、変更が許されてしまう。

このいい加減さが、行き先も停車駅もわからない地下鉄に、ぼんやり乗ってはいられない、という緊張感を与えている。

日本の地下鉄で熟睡している人たちには、とてもついていけないだろう。

でも日本人なら苛立つところだろうが、アメリカ人はそれほど戸惑う様子もなく、素直に指示に従っているというのである。

でも、もしかしたら、1分遅れただけでも文句をいう日本人の方が異常なのかもしれない。


« ポジティブ・チェンジ/メンタリストDaiGo | トップページ | プラットフォーム ブランディング/川上慎市郎、山口義宏 »

「書籍・雑誌」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/555602/66593270

この記事へのトラックバック一覧です: ニューヨークのとけない魔法/岡田光世:

« ポジティブ・チェンジ/メンタリストDaiGo | トップページ | プラットフォーム ブランディング/川上慎市郎、山口義宏 »