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2018年5月17日 (木)

死ぬときにはじめて気づく人生で大切なこと33/大津秀一

33 生まれ持って与えられたものがなければ、いくら努力を重ねても、オリンピック選手にも、イチロー選手にも、天才物理学者にもなるのは非常に困難です。
 けれども、まるでそれがタブーのように、スタート地点が人によってあまりに違うとは語られず、〝努力が大切〟という一般論が幅を利かせます。

著者は終末期医療に携わる医師として、これまで、直接死亡確認をした患者さんの数は千人を超え、特に、終末期から亡くなるまで濃厚に時間をともにした患者さんの数は二千を超えてるという。

その中で感じるのは、人生は決して平等ではないということ。

生まれ持った遺伝子によって明らかに才能のある人もいれば、いない人もいる。

外部の環境に恵まれる人もいれば、いない人もいる。

以前、出産時に取り違えられ、同じ遺伝子を持つ実の兄弟なのに、裕福な家庭に育てられた人が成功し、恵まれない家庭に育った人が厳しい生活を余儀なくされたことが報じられたことがある。

外的な環境も内的な環境と同様に、スタート地点では選ぶことはできない。

その選ぶことのできない内的、外的な環境が相まって、早い段階で病を患い、短い一生を終えるということも現実にある。

思うようにならないのが人生だ。

そのような世界に生きる私たちにできることは、運が支配するこの世界の馬鹿馬鹿しさを受け止めることだと著者はいう。

努力を絶対化するのではなく、人生をありのまま受け止め、その中で懸命に生きる事。

そして、結局変えられるのは己の思考と行動のみだということではないだろうか。

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