実践版GRIT/キャロライン・アダムス・ミラー
本物のグリット とは、
「高い目標に対する情熱的な追求であり、周囲の人の畏敬の念を引き起こし、より良い人間へと成長し、精神的な持続的幸福を獲得し、ポジティブなリスクを冒し、最高の人生を送りたいというモチベーションを引き出すもの」を指す。
「グリット」とは「やり抜く力」と訳される。
成功の秘訣は、成功するまでやめない事、という人がいる。
確かに、成功するまでやり続ければ、いつかは成功する。
その意味では、グリットは成功するために不可欠な要素であろう。
本書は、本物のグリットは単に「養うことができる」だけでなく、卓越性を目指す社会規範を維持し、諦めの心を遠ざけるためには、私たちはグリットを「養う義務がある」ということを、明示している。
成功者たちは、全身が震えるような感動と大きなエネルギーにつながる目標や活動に身を捧げることで、自分の内側から輝きを放っている。
周りの人間に左右されることはなく、他に面白そうなものがあってもそれらには目もくれず、ただひたすら、人生を目的意識に満ちた有意義なものにすべく、ひとつのことに気持ちを集中させる。
グリットというのは目標を追求する際の「行動のタイプ」に関する概念であり、グリットに必要なのは、目標に対する忠実で規律ある行動だ。
高い目標を情熱を持って追求する姿勢である。
周囲の人の畏敬の念を引き起こし、他者の中から、より良い人間へと成長し、精神的な持続的幸福を獲得し、有益なリスクを冒し、最高の人生を創りたいという意欲を引き出すものである。
本物のグリットは、すべて「夢」からスタートする。
自分にとって極めて重要で充実した何か、もし一度もそのための一歩を踏み出さなかったらきっと後悔するであろう何かをするには、自分の標準状態から抜け出なければならない。
そのためには「夢」は重要だ。
グリットを高めたいと思うなら、自分が最高の状態にあったときについて認識することは必須のステップとなる。
なぜならそのストーリーは、 自分の強みをどういう状況でどの程度発揮したら物事がうまく進むかを教えてくれる手がかりになるからだ。
自分が「最高の状態」にあったとき、自分の強みはどのような形で発揮されていただろう?
この質問を自らにすることは、グリットを手に入れる第一歩になるのではないだろうか。
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