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2018年6月24日 (日)

IT企業という怪物/今野晴貴、常見陽平

Photo IT企業をはじめ、多くの職場で「クリエイティブな仕事だから自由にやってくれ」と従業員の自尊心を煽る形で導入されたものの、サービス残業の温床になっているのが、この裁量労働制なのだ。

今国会で批判の矢面に立たされた裁量労働制、

その裁量労働制の導入が進んでいるのがIT業界である。

実は、「ブラック企業」という言葉を生み出したのは、IT労働者たちである。

「きつい、帰れない、給料が安い」の「3K」に加え、「規則が厳しい、休暇が取れない、化粧がのらない、結婚できない」と、あまりに悲惨な「7K」のイメージが色濃い、日本のIT業界。

一方、時代の最先端を走っている業界というイメージもある。

確かに、IT企業と聞いて、どんな企業名を想起するかというと、楽天、ソフトバンク、サイバーエージェント、ライブドア。

経営者で言えば、三木谷浩史、孫正義、藤田晋、そしてホリエモン。

とこんなところだろう。

IT業界を、大雑把に定義すると、「情報システムに関わる商品・サービスを提供する業界」ということになるだろう。

ITの労働者は、3つの位相に分かれている。

一つはPM(プロジェクト・マネージャー)。

プロジェクト全体を把握し管理者とされる人だ。

その下にSE(システム・エンジニア)。

プロジェクトの一部のシステム開発を統括している人。

そのまた下にPG(プログラマー)がいる。

プログラミングに直接携わる人のことをこう呼ぶ。

SEは30人~100人、PMは1000~10000人くらいの人間を束ねられるとされている。

ブラック企業で問題になるのは、このPGに所属する人々である。

この層の働く人々にははっきり言って働く自由はない。

フリーランスも含め、働かされている人々である。

そもそも、PGに裁量労働制を適用すること自体、問題があるのではないだろうか。

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