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2018年6月13日 (水)

宇宙兄弟「完璧なリーダー」は、もういらない。/長尾彰

Photo 率先垂範・不動不惑のリーダーは通用しなくなりつつあり、「総リーダー時代」に突入しているのです。
 それなのに、「リーダーたるもの、優秀でなければならない」という呪縛が、未だにどれほど多くの人たちを苦しめていることか!

リーダーたるもの、行き先や行き方を迷うことなく先頭で示し続け、人々はその背中に憧れ、尊敬しながらついていく。

このようなカリスマ的なリーダーが企業や組織を牽引することで、日本の経済産業はめまぐるしい発展を遂げてきた。

確かに、これまでの社会はそれで安泰だった。

でも、時代は大きく変化した。

その変化のスピードはどんどん速くなっている。

予測の不確実性が高く、誰も「正解」がわからない。

こんな時代、自信満々で有無を言わさずに「こっちへ行くぞ!」と、みんなを牽引するようなカリスマ的リーダーは生まれにくい。

新しいリーダー像が求められている。

そんな中、著者は「宇宙兄弟」の主人公、南波六太に新しいリーダー像を求めている。

六太は一見するとリーダーとは無縁なタイプ。

「何をやっても、デキのいい弟に先を越されてしまう兄」というコンプレックスに苦しみ、なかなか自分に自信を持ない。

でも、彼がいるとなぜか結果的に物事がうまくいっているというパターンが実に多い。

六太がピンチのときは、彼に共感し協力する人間が自然と集まり、目的を達成する。

逆に彼の言動がきっかけとなり、周囲の人たちが自らの夢を成し遂げている場合もある。

これこそがまさに、「リーダーシップ」だ。

こうしたアクションを本人はほとんど無自覚で行っているのが、六太のすごいところ。

本人も自分のことをリーダーとは思っていないだろう。

「リーダーは先頭を走り、みんなを引っ張れる優秀な人間でなければならない」

あえて口に出すことはなくても、「リーダー」という概念に、漠然とそういったイメージを抱いている人は多いのではないだろうか。

まずはこの「リーダー=優秀で選ばれた人物」というイメージを、頭の中から取っ払ってしまう必要があるのではないだろうか。

リーダーとは、「選ばれた優秀な人間」ではなく、 リーダーシップを発揮している人のこと。

リーダーの仕事は、メンバーを仕切ったり、命令したりすることではない。

「リード」すること。

優秀である必要はないのである。

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