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2018年6月 2日 (土)

24歳のフツーの男子がブラック企業に勝った黒い方法/工藤ダイキ

Photo ただし民事裁判の戦い方には、かなり自信を持っています。自分が請求した内容である解雇無効、残業代、慰謝料については、むしろまた裁判したいなとも思います。特に解雇についてはガンガン首を切ってほしいです。なぜなら解雇がいちばんおいしい裁判だからです。解雇は蜜の味がします。

本書はブラック企業からいかにお金を取るか、という話。

しかし、企業側から見れば、この著者こそブラック社員である。

どっちもどっち、といった感じである。

著者が働いた会社は確かにひどい。

3年以内の離職率 70%。

営業携帯代として毎月4000円ほど給料から控除。

定時に上がると上司から電話がかかってきて叱責される。

雪の日でもノーマルタイヤで通常営業。

何か伝えたいことがあればスリッパを投げてくる上司。

絵にかいたようなブラック企業である。

著者は本書でこの企業からいかにお金を巻き上げたかを書いている。

合計で7回ほど行われた退職勧奨。

1時間、2時間、3時間と、一方的に暴言を聞く。

しかし、退職勧奨では「がんばります」「ここで働きたいです」と機械のように答える。

絶対に自分の方からキレない。

建前で、働く意志を伝える。

そしてスーツの内ポケットにICレコーダーを忍ばしておく。

もしも「そのふくらみは何?」と聞かれた時のため、音楽機器も入れ、いざというときにそれを取りだす二重策。

裁判のポイントは「裁判前にどれだけ証拠を集め、書面で主張できるか」だ。

相手が油断してる間に、有利な証拠を積み重ねることが大切。

極論するなら、裁判が始まる前からもうある程度勝負はついている。

そして裁判になったらあの手この手で和解に持ち込む。

そもそも民事裁判は「勝ち負けをはっきりさせる場所」ではない。

勝つ必要はない。

何が正しくて何が間違っているかも、正直どうでもいい。

大切なのは「いくら取ったか・いくら取られたか」つまりマネーゲーム。

お金の奪い合いが民事裁判なのである。

その証拠に民事裁判の約 50% が和解で終わっている。

最終的に著者は民事で700万円をゲットしたという。

でも、読んでみて、何も生産的なことをしていない、と感じた。

こんなことを続けても企業も個人も幸せになることはできないのではないだろうか。

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