なぜ妻は、夫のやることなすこと気に食わないのか/石蔵文信
結婚生活とは「エイリアンとの共生」である。下手に戦うと食い殺されてしまうし、無駄に抵抗しても消耗するだけだ。エイリアンと戦うのは無謀なので、結婚生活をできるだけ楽にする方法を考えたほうが得策ではないだろうか?
昔、「花嫁はエイリアン」という映画があったが、異性はエイリアンと人間くらいの違いがある。
黙っていても信頼関係が築けるといった考えは捨てたほうがよいと言うのである。
著者は言う。
あなたには逃げ場がない。
妻の行動は理解できない。
あたりまえである。
男と女は、人間とエイリアンほど思考や行動がかけ離れているのだから。
別の生き物ならば、お互いにわかり合うことは到底不可能である。
だから、あきらめる以外ない、と。
無駄な抵抗をして、苦労して離婚し、また別の女性と再婚しても、結局は同じ苦しみを味わうだけ。
でも、あきらめは撤退ではない。
現状を受け入れて、前へ進む第一歩なのだ。
あきらめれば、無駄に腹が立つことも少なくなる。
残念ながら、それが正解なのだろう。
読みながら「ナルホド」「そうなんだ」と、妙に納得してしまった。
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