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2018年7月30日 (月)

限界の正体/為末大

Photo 僕は、引退したあとも、人間の心について学びながら、限界について考え続けてきました。その結果、ひとつの仮説に至りました。
 それが、
「限界とは、人間のつくり出した思い込みである」
「人は、自分でつくり出した思い込みの檻に、自ら入ってしまっている」
 ということです。

私たちは、一心不乱に努力を続けることで、自分の中の限界を日々、強固にしているのではないか。

もしかすると、限界とは、超えるものでも、挑むものでもないのではないか。

自分の思い込みや、社会の常識が心のブレーキになっているのであれば、それを外しさえすれば、今この瞬間にも、自己ベストを更新できると著者は語っている。

つまり、限界の正体を知ることで、見える世界が変わるというのである。

限界について考えると、今まで見えなかった、自分を縛るまわりの空気に気がつく。

人が生きていくときに、「空気」を無視することはできない。

人間は、社会的な生き物だから。

だからこそ、限界をつくる空気の正体を知ることは、自分の全力を発揮するうえで、もっとも必要なことのひとつではないだろうか。

例えば、プロ野球の世界では日本人はメジャーでは活躍できないという空気があった。

しかし、野茂がそれを打ち破った。

野茂がメジャーリーグで活躍して以来、多くの日本人選手がメジャーに挑戦し、活躍するようになった。

限界とはそのようなものなのである。

さらに、目標を作ることによってかえって限界を強固なものにしてしまうことがある。

だから、目標を達成しても、達成しなくても、プロセスを楽しめる人は、とても強い。

最初から目標を見つけようとするのではなく、まず、目の前のことを楽しむ。

ゴールの方向にとらわれず、気ままに散策に出るくらいのスタンスで、一歩を踏み出してみる。

目標を持たず、自分にできる範囲で楽しんでいるかぎり、人は限界の檻に入りにくい。

プロセスを楽しむということは自分でも取り入れられそうだ。

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