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2018年7月14日 (土)

稲盛流コンパ/北方雅人、久保俊介

Photo 稲盛は言う。
「コンパとは、私が従業員との間で率直にコミュニケーションを図る場であり、同時に、私の考えをみんなに理解してもらうための大切な場です。(中略) 私は会社を創業して以来、機会を見つけてはコンパを開き、リラックスした雰囲気の中、膝を突き合わせて酒を酌み交わし、人生について、仕事について語り明かしました」

経営者と従業員、上司と部下、同僚同士が互いに胸襟を開き、仕事の悩みや働き方、生き方を本音で語り合う。

酒を通して一人ひとりが人間的に成長し、組織を強固な一枚岩にするのが「稲盛流コンパ」だ。

ただ、この「稲盛流コンパ」、普通のコンパとはかなり違う。

例えば、通常コンパでは自由に語り合う。

テーマなどは決めない。

ところが「稲盛流コンパ」では必ずその日にみんなで話し合うテーマを設ける。

少しでもテーマと関係ない話をしようものなら注意される。

誰かが発言した意見をみんなで取り上げて、それを議論することを繰り返し、テーマをどんどん深く掘り下げていく。

場合によっては、議事録を残す。

だったら、普通の会議と変わらないではないか、と考えがちだが、そうではない。

昼間に会議だと一方的な話や建前が中心になってしまう。

会話のキャッチボールがうまくできない。

ところが酒が入ると本音が出る。

酒が潤滑油になって人間性が出る。

本当の意味で、人間対人間の会話になってくる。

だから、昼間に話すのとは納得感が全然違うというのである。

稲盛氏はある盛和塾生に吐いている。

「コンパは従業員への愛情表現です」

単なる飲み会なら自由参加でも許されるが、稲盛流コンパは信頼関係を築く場なので、対象メンバーは全員参加が原則。

病気や育児、介護などよほどの事情がない限り、プライベートは後回し。

たとえ仕事が残っていても、コンパを優先させる。

これが稲盛流コンパである。

組織とは結局は感情を持っている人の集まりである。

人間関係がよくなければ生産性が上がるはずがない。

そのためにコンパは非常に有効だということ。

たかがコンパ、されどコンパ、ということであろう。

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