ほんとうの環境白書/池田清彦
石油・石炭などの化石燃料は、どのみちいつかは枯渇する。これらに代わる新エネルギーの開発は急務である。世間では、CO2を出さない自然エネルギーの開発は、地球温暖化の防止のためだ、と思っている人もいるようであるが、本当のことを言えば、温暖化などは大した問題ではないのだ。
少々温暖化したところで人々が暮らしに困ることはないが、エネルギーが枯渇したら現代生活は途端に窮してしまう。
CO2が増えると地球温暖化が進むと言われている。
しかし1997年以降、地球の平均気温に目立った上昇傾向は見られないのだという。
イギリス気象庁とイースト・アングリア大学が2012年に発表したデータによると、地球温暖化は1997年にストップし、21世紀に入ってからごくわずかだが寒冷化しているというのである。
日本でもこのところ寒い冬が続いている。
ただ、是が非でもCO2を悪と決めつけたい人々は、厳冬もCO2増加のせいなどと言う。
問題は、CO2による人為的地球温暖化説は完全な利権になっているということ。
そして、ウソだと判明しても、利権を守りたい人々は、科学の事実を隠蔽する。
新聞やテレビはCO2による人為的温暖化説を真実だと信じ込まされて報道してきた手前、なかなか方向転換できない。
さらには人為的温暖化説で研究費を獲得してきた科学者たちも、不都合な事実には目を瞑り、都合の良いデータを出すことばかり考えている。
そのため、多くの国民はいまだに騙され続けている。
科学者の役割は事実に基づく客観的なデータを公表すること。
マスコミの役割はその事実を国民に歪めることなく知らせること。
この基本的な役割を果たしていないことが日本の最大の問題なのではないだろうか。
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