伝えることから始めよう/高田明
今を生きる。過去にとらわれない。未来に翻弄されない ──。
これが本当に大切なことだと思うのです。カナダ出身の有名な精神科医、エリック・バーンという方も言っておられます。「過去と他人は変えられない。けれど未来と自分は変えられる」。
小さなカメラ店からスタートし、年商1700億円を超える会社にまで成長させた高田氏。
そのモットーは「今を生きる」だそう。
本書を読んでいると、高田氏の「今を生きる」一生懸命さが伝わってくる。
目の前のことを一生懸命にやっていれば、自然と次の課題が見えてくる。
課題ができると、不思議なことに、それを達成するためのアイデアが生まれくる。
一生懸命に今を生きていれば、時代が味方してくれる。
高田氏は自分が他人と違ったところがあったとすれば、「いつも目の前のこと、今やるべきことに、全身全霊を注いできた。常に自分の力の 200%、300%の力を注いできた」ことだと言っている。
「今を生きる」は高田氏がテレビショッピングのトークにも表れている。
決してうまいしゃべりではない。
甲高い声で、しかも方言丸出し。
でも一生懸命さは伝わってくる。
本気度が伝わってくる。
だから見ている人を動かす。
結局、人に伝わるかどうかはテクニックではないということではないだろうか。
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