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2018年8月 3日 (金)

職場は感情で変わる/高橋克徳

Photo 感情はコントロールできるのでしょうか。すべきものなのでしょうか。
 結論から言うと、感情は、コントロールできるし、感情が暴走してしまうときは、コントロールすべきものです。

人には感情がある。

そして、その個人の感情が相互に影響し合い、組織感情になる。

組織感情には良いものもあれば悪いものもある。

本書ではそれを「ギスギス感情」「冷え冷え感情」「ぬるま湯感情」「イキイキ感情」の4つの分けている。

もちろん「イキイキ感情」が理想的なのだが、ではそのためにはどうすれば良いのか。

それは個人の認知のフレームを自覚し変えることである。

感情は情動が認知のプロセスを経ることによって自分の中で生まれたもの。

つまり、起きたことに対して自分がどういう反応をしたのかを自分で認知したとき、情動は感情に変わる。

人は認知をする際に、最初の段階で入手した情報をタイプ別に分けようとする。

「怒る人は精神的に不安定な人だ」とか、

「真剣に怒れる人は、愛情深い人だ」とか、

自分の中で形成された情報を分類するための軸に当てはめて、物事を解釈しようとする。

これをステレオタイプ化と呼ぶ。

こういう行為をする人は、こういう人に違いない。

こういう時は、こんなことをするのが当たり前だ。

こういった決めつけが、その人の認知を歪めていく。

だから感情をコントロールするには、自分の中にある認知のフレーム、つまり自分の知識や経験の蓄積によって生み出されたものの見方を変えることである。

もし、自分の感情が暴走して、止められなくなりそうだと思ったら、自分の中にある認知のフレーム自体を変えてみることにトライしてみる。

「こうでなければならない」「こうあるはずだ」という自分の中にあるものの見方、決めつけを、一回緩めて、自分の許容範囲を拡大してみる。

そうすると、感情が大きく揺さぶられてしまうことから逃れることができる。

それが相まって組織感情が変わってゆく。

今、働き方改革が叫ばれているが、その点でも組織感情は避けて通れない問題である。

みんなで組織という生き物、組織に働くある種の力学を学び、理解する。

その上で、その組織に関わるすべての人たちを幸せにする場に変えていくために、みんなで思いを伝え合い、知恵を出し合う。

そういったことが当たり前のようにできる。

そんな職場に変えていく取り組みが必要なのではないだろうか。

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