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2018年9月 7日 (金)

新・生産性立国論/デービッド・アトキンソン

Photo 先進国として胸を張れる世界最高水準のものづくりが求められ、それに応えているにもかかわらず、先進国の最低水準の所得しかもらえない。これが日本という国です。

日本の生産性が低いことが問題となっている。

先の国会で法制化された働き方改革関連法もその流れで出てきた。

ただ、気になるのはこの生産性を正しくとらえている人がどのくらいいるかという点である。

もっと言うならば生産性と効率性を混同している人たちがかなりいるように感じる。

GDPを国民の総人口で割ることによって算出されるのが1人当たりの生産性である。

簡単に言えば、生産性は使える資源をすべて総合的に考えて、どれだけ新たな価値が生み出せているかを測るもの。

一方、効率性はあくまでもある作業を、労力や時間、そして資源の無駄なくこなすこと。

「1人の社員が、1日に何個の商品をつくれるか」と言ってもいい。

つまり、付加価値と生産性は売上から計算する、効率性は売上とは直結しない概念。

生産性は、効率性より広い概念なのである。

たとえば、誰も求めていない商品を「効率よく」作ったとしても、売れない以上、売上がないので付加価値はゼロ。

また、1日中、労力・時間・資源を使って、不良品を無駄なくつくり続けることも、「効率がいい」と表現することはできるが、売上にならない以上は、生産性はゼロ。

生産性のないもののことを、無駄と呼ぶ。

日本の生産性が低いのは本当はもっと付加価値が高いモノやサービスを本来の価値より安く売っているからである。

高品質のものを低価格で売っていることにそもそもの問題がある。

高品質のものを高価格で売ることにもっと取り組むべきであろう。

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