日本人の発想中国人の発想/孔健
中国人は疑い深く、新聞を読んでも、官庁の報告を見ても、全てそれを額面通りに受けとるとは限らない。正確な報道、公正な報道がなされているとは思ってないからである。
日本人と中国人、顔はよく似ているが性格や発想には大きな違いがある。
概ねいえることは、中国人は非常にしたたかであるということ。
マスコミに対する態度などはその最たるものだろう。
国家やその代弁者となっているマスコミを人事ないのは、それによって痛い目にあわされてきた経験があるからだろう。
しかし、この点は日本人も見習う点があるかもしれない。
そして、どうすれば周囲を味方につけるかということにもたけているようだ。
例えば、日本では、夫婦喧嘩はドアや窓を閉めて始まるが、中国では、堂々とドアや窓を開けて始まる。
時には夫婦が、外に飛び出し、周囲の人が集まって来ると、そこで論争を繰り広げる。
見物人の人気を得て、演技力の優れている方が勝つ。
このような演技力は、ビジネスや政治の場面についてもいえる。
中国が盛んに世界に訴えるのも、その日常がそのまま外交の世界でも現れたものであろう。
いずれにしても、このようなしたたかな中国と隣同士なのが日本である。
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」ということではないだろうか。
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