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2018年9月22日 (土)

闇ウェブ/セキュリティ集団スプラウト

Photo そして、一般的な検索エンジンでは見つけられないディープウェブのさらに奥底にあるのが「ダークウェブ」である。先ほどの氷山の例えで言えば、暗い深海にもっとも近い日の当たらない部分になるだろう。この知られざる空間こそが、サイバー犯罪の温床として、インターネットのみならず現実社会を大きく揺るがしている震源地であり、本書のテーマである「サイバー犯罪と闇市場」の中心的な舞台である。

ダークウェブではあらゆるものが取引されている。

インターネットの奥底であるサイバー闇市場に渦巻いているのは、人間の欲望そのものがデジタルデータ化されたものに他ならない。

ダークウェブに象徴される「匿名化」と「秘匿化」という衣が、サイバー犯罪に手を染める人間にある種の安心感を与え、その活動を促進させてきた。

インターネットを利用している以上、そこで扱われている情報がその先どういう経緯を辿って行くかを個人がコントロールすることは困難だ。

あちこちのサーバーに保存されている個人情報やデリケートな情報についても同様である。

例えば、平均単価は、クレジットカード会社、クレジットカード番号、有効期限、氏名、セキュリティコードのセットで、1件6~10ドル程度で取引されている。

さらに、これらの情報に加えて、引き落としされる銀行口座の番号、生年月日、請求書送付先住所、暗証番号、社会保障番号、さらに両親の旧姓といった情報が含まれているものは「すべての情報(Fullzinfo)」と呼ばれ、1件35ドル程度で売買されている。

ダークウェブの誕生前と誕生後で、サイバー闇市場の何が変わったのだろうか。

それは一言で言えば、実態把握の困難さだ。

そもそも闇取引自体が裏側で行われているものだが、それがダークウェブに移行したことで外部から活動を捕捉することがいっそう難しくなった。

例えるなら、これまで路地裏で行われていた取引が、完全に地下に潜って行われるようになったイメージだ。

犯罪者側から見れば、これまでよりも「安全」に活動できる領域が広がったわけだ。

もはや個人や一企業が自らの力だけで守れる状況にはないということであろう。

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