すべての仕事は10分で終わる/森川亮
重要なのは死ぬ気で働くことではなくて、賢く働くことです。
「死ぬ気で働く」という言葉はやる気を示す言葉としてよく使われる。
しかし、それが生産性の向上につながるとは限らない。
大事なことは賢く働くこと。
個人にとっての資源は、究極的には「時間」と「お金」と「生活習慣(健康)」の3つに集約される。
世の中の大きな流れからみると、お金の価値はどんどん変わっている。
健康については医療技術の進歩は目覚ましいものがある。
近い将来、不治の病が治るようになったり体が不自由な人がロボットの力で自由に動けるようになったりするかもしれない。
その価値は変わっていくかもしれない。
でも時間だけはどうしようもない。
誰もが1日は24時間である。
24時間という時間自体を拡張させることはできない。
そうなると時間の価値が必然的に大きくなっていくのではないだろうか。
お金を稼ぐスキルよりも時間を効率的に使うスキルのほうが、なおさら求められる時代がくるかもしれない。
ではそのためには何が必要か?
ムダを減らすために必要なのは、「大事なこと」だけ確実に押さえること。
そして、「必ず終わらせる」という前提で、仕事の回し方、つまりプロセスを変えていくこと。
「仕事とは何か」
その結論は、「アウトプットを出すこと」に尽きる。
会議であればその目的は、「意見をまとめて結論を出す」こと。
新しい仕事が飛び込んできたときに真っ先に行なうことは、最終的なアウトプットを決めること。
「何をいつまでにやる」という、期限と成果物がワンセットになった「ゴール」を明確にする。
「仕事とはアウトプットを出し続けることである」という本質に立ち返ることが重要ということではないだろうか。
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