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2018年10月31日 (水)

心に折り合いをつけて うまいことやる習慣/中村恒子、奥田弘美

Photo そもそも私が医者になったのも、「人を助けたい」なんてたいそうなもんではありません。「いろんな流れでたまたま」そうなっただけですわ。

本書は中村恒子という89歳の精神科医の話したことを奥田氏が書きとめたもの。

中村恒子氏は本書が書かれた時点で89歳。

精神科医の仕事を始めて70年近く。

仕事はきっちり決まった時間、9時-17時のフルタイムで働いているという。

70年近く、同じ仕事を続けるというのは、特別な思いや使命感があるのだろうと普通は思うのだが、「そんなものはない」というのが本人の弁。

医者の道を目指すことになったのも、楽しいか楽しくないか、やりたいかやりたくないかではなく、それしかなかった、だから働いているのだという。

何のために働くのか?

昔から、生活をするため人は働く。

自分を食べさせていくため、家族を食べさせていくために働く。

それが仕事のいちばんの目的ときわめてシンプル。

やってきたのはせいぜい、「目の前の患者さんが頼ってくれるならそれに応えよう」「自分にできることならしよう」くらいのもの。

しゃかりきになって働く必要はない。

与えられることに対して、構えることなくまずは受け入れること。

眉間にしわを寄せて「この仕事の意義は?」なんて難しいことを考えていると、誰も煙たがって仕事を頼んでくれなくなる。

やらないよりは、やるほうがマシかな?

それくらいのモチベーションが、仕事を無理なく続けるコツだという。

この人の話しを読んでいると、肩の力が抜けていくような不思議な感覚に襲われる。

でも、それこそが燃え尽きることなく、同じ仕事を70年以上も続けるコツなのだろう。

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