奉仕するリーダーになりなさい/和田裕美
「ついてこい」よりも「助けてください」のほうがいいのです。
この人のために頑張ろうと思ったときのほうが、人は能力を最大限まで発揮できるものなのです。
かつてリーダーといえば「俺についてこい」型のリーダーを指していた。
ところが、今はそうではないリーダー像が求められるようになってきた。
それが「サーバント・リーダー」といわれるもの。
サーバントとは召使。
つまり、「まず相手に奉仕し、その後相手を導く」リーダーである。
サーバント・リーダーは、相手に対し奉仕する人。
相手への奉仕を通じて、相手を導きたいという気持ちになり、その後リーダーとして相手を導く役割を受け入れる人。
地位の高い人が上から指示を出して仕事をさせるのが従来のリーダー像。
サーバント・リーダーは、現場の人が働きやすい環境と意見を言いやすい雰囲気をつくり、その意見を聞き入れて自発的な行動へと導く。
視点を変えること。
相手の価値観を理解すること。
そして、思い込みを捨てること。
それが奉仕型リーダーになるための大事な作業。
人間がやる気を出して、自信を持って、未来を信じられるようになるためには、しつこいほどいつも、「あなたはすごいよ」と言ってくれる人が傍にいたほうがよい。
とにかく、悔しくても、しゃくにさわっても、調子に乗った相手にむかついても、褒める。
それが、人を幸せにするリーダーの仕事。
リーダーは完璧である必要はない。
仕事をきちんとこなし、思いやりをもって相手を尊重できる人であれば、弱い部分を見せても、絶対にバカにされたりはしない。
むしろ、その方が相手はついてくる。
このようなリーダーが求められるようになったのも、時代の流れなのではないだろうか。
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