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2019年1月14日 (月)

日本と台湾/加瀬英明

Photo 台湾で「日本式」といえば、人が「律気である」「約束を守る」「騙さない」「信用できる」「マナーが正しい」という意味で使われているが、「中国式」といえば、その正反対となる。この二つの言葉は、台湾の人々の日常会話のなかで、よく用いられている。

台湾は中国の一部だと思っている人が多いが、台湾と中国は、民族からいっても、文化をとっても、まったく異なっている。

台湾人は、大漢民族、あるいは漢族の一員でない。

台湾国民の圧倒的大多数が、自分が台湾人であるとみなしている。

2012年に、台湾の政治大学選挙研究センターが実施したアンケートによる民意調査によれば、「台湾人のアイデンティティ」について、「あなたは何人か」という質問に対して、

54パーセントが「台湾人」、39パーセントが「台湾人であり中国人である」と回答し、ただ「中国人」と答えたのは、わずか4パーセントしかいなかった、という。

地理的にも、台湾は大陸の一部であるよりも、日本からインドネシアのボルネオ島まで連なる、長い列島に属している島々の一つである。

そして、台湾は親日国でもある。

台湾語で「愛日家」という言葉があって、日常、よく使われている。

台湾は2011年の東日本大震災に際して、200億円を超す義捐金を、国民の手で募って、被災地へ贈ってくれた。

これは、アメリカと並び、ほかのどの国よりも大きな額だった。

さらに、台湾は、日本の在亡がかかっている安全保障にとって、アジアにおけるもっとも重要な国である。

もし、台湾が中国によって呑み込まれてしまうことがあった場合には、日本は南方からの海上交通路を絶たれて、独立を保つことができない。

その意味で、日本は台湾にもっと関心を持つ必要があるのではないだろうか。

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