日本国紀/百田尚樹
アメリカを含む世界44ヵ国が調印している「ハーグ陸戦条約」には、「戦勝国が敗戦国の法律を変えることは許されない」と書かれている。つまり、GHQが日本の憲法草案を作ったというこの行為自体が、明確な国際条約違反なのである。
かなり分厚い歴史書であるにも関わらず、今、本書はベストセラーになっている。
日本国の誕生から現代にいたるまでの通史だが、特徴は近現代史に半分以上が割かれているということ。
日本人ほど、自国の歴史を知らない国民はいない。
特に近現代史をちゃんと勉強している日本人は少ない。
学校教育でも近現代史は3学期にちょっとやるくらいだ。
また歴史はヒストリーというように「物語」である。
また、物語として読まなければ、歴史は無味乾燥なものとなってしまう。
本書はまさに「日本人の物語」となっている。
「日本人に生まれてよかった」と思えるような本である。
多くの人に読んでもらいたい本だ。
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