企業の成長戦略が10時間でわかる本/木嶋豊
強い信念と、よく考え込まれたビジネスモデルがあれば、どんな方にもチャンスはあります。
本書では、ベンチャー・中小企業の起業の仕方から成長のさせ方、ビジネスモデルやマーケティング戦略、競争戦略の作成方法、ベンチャーキャピタルからの資金調達のポイントを解説している。
上場できるような成長企業と、いつまでたっても成長できない企業の違いを明確にして、成長企業の秘訣や上場することによるメリット・デメリットをくわしく解説している。
実はベンチャー企業とは和製英語であり、海外でベンチャー企業と言っても通じない。
1960年代に、新しい製品やサービスを提供し、急成長する企業を「ベンチャー企業」と名付けた。
かつてのソニーやホンダなども、ベンチャースピリットに富んだベンチャー企業といえる。
海外ではいわゆるベンチャー企業をどのように呼ぶかというと「スタートアップ」という。
中小企業との違いは、スケーラブル(拡大の余地が大きい)で成長できる企業か、資金調達をして、市場を開拓し、急成長して上場を果たす企業かどうかである。
キーワードは「スケーラブル」。
ある製品、サービス、ビジネスモデルが、狭い市場ではなく、広いマーケットや海外市場にも通用し、急速に広がっていくイメージ。
そのためにはビジネスモデルが重要。
でも、それだけではダメ。
強い信念が必要。
そしてそれらが全部そろってもスタートアップが成功するのは数パーセントということではないだろうか。
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