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2019年3月18日 (月)

思考を広げる まとめる 深める技術/太田薫正

Photo 「広げる」力が弱いと当たり前のアイデアしか出せないことになりますし、「まとめる」が弱いといろいろなアイデアを考えても行動に役立てにくく、他の人に伝えることもむずかしくなります。また、「深める」力が弱いと、間違った結論を出してしまうケースが多くなります。

考えるとはどういうことか。

端的に言えば「広げる」「まとめる」「深める」こと。

「広げる」とは、考え、案などを、ときにはゼロからさまざまな方向に伸ばしていくこと。

「まとめる」とは、バラバラな考えや情報を整理し、扱いやすくすること。

「深める」とは、考えていることの正しさや価値を判断し、さらによくしていくこと。

この3つの分野で、考えることのかなりの範囲をカバーすることができる。

3つの力はどれも考える基礎になるものだが、およそ次のようなことを行う。

「広げる」

目標は、バランスよく、質のいいアイデアを、たくさん出すこと。

ここでの質というのは正しいという意味よりむしろ、当たり前でないこと、面白いことなど。

頭が活性化すれば、自然と質はついてくる。

バランスを考え、ある方向のアイデアがまったく抜けているということを避けるようにする。

量を出していくと、それ以上、考えが広がりにくくなる壁が出てきる。

手法や方向性を変えながら、こうした壁を越えていく。

慣れていないことについて考えるときは、最初からこの壁がある。

重要な問題のときは、いくつもの壁を越えて「出し尽くす」ように頑張る。

「まとめる」

「広げた」あとは、アイデアが生の状態にある。

全体像がつかみにくく、矛盾や混乱もあるのが普通。

「まとめる」ことで価値あるものにアイデアを絞り、表現を整理して、活用しやすくする。

「深める」

考えの正しさ、考えに価値や意味があるかを確かめる段階が「深める」ということ。

当たり前の考えではあまり意味がないこともある。

この過程で間違いやあいまいさを発見すると、考えが深まり、新しい考えが生まれていく。

そして、考え始めた目的が達成されたのかどうかも確認する。

以上、3つの考え方は頭の働かせ方が違い、それぞれにコツがある。

「広げる」では、正しいかどうかを気にせず、自由に案を出していく。

「まとめる」では、腰を据えて、とにかくまとめ切る、割り切りも必要。

「深める」では、本当にこれでいいのかと、意地悪に疑ってかかる。

このように3つの力は頭の使い方のモードが異なるが、実際には連携して使うことになる。

本書では様々な方法が紹介されているが、最初は「広げる」「まとめる」「深める」それぞれで1つずつでも得意な方法をつくり、いつでも使えるようにするとよい。

習うより慣れろということだと思う。

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