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2019年3月29日 (金)

大人のためのメディア論講義/石田英敬

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 私たちは人と話しているのではなく、電話と話をしている。私たちは世界を見ているのではなく、コンピュータの画面を見ている。このような心の代理装置を介して、私たちは人々とも世界ともつながっているわけです。「心の装置」を外部化して持ち歩き、その中にいろんな記憶を溜め込んでいって、そこから経験を思い出すことをしている。これこそが、メディア化された世界を生きているということです。


私たちは、モバイル機器に囲まれて生活している。

私たちの得る情報の大部分はメディアを通しての情報である。

その情報によって物事を考え判断している。

この流れが出たのは20世紀に入ってからだ。

20世紀、2つのメディア革命を経て加速する。

第一に、写真・電話・映画などの技術が人間の意識できない瞬間を記録するようになった。

第二に、広告・マーケティング技術が我々自身より先に消費・欲望を生み出し、デジタル機器が人間の生活全体を統治していくようになった。

私たちはメディア革命によって生み出された世界にどっぷり浸かって生活している。

「メディア」が今や空気のような存在である。

どっぷり浸かっていることも気づかずに支配されていることや先取りされてしまう世の中を生きている。

今や、メディアが四六時中私たちに付いて歩いている。

たとえば、電車に乗っている人のほとんどがスマホをいじっている。

良い悪いは別にして、少なくとも私たちの生きている世界が20世紀のメディア革命によって変容してしまっているという意識は持つべきだろう。

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