本の「使い方」/出口治明
人、本、旅から得た教養をタテヨコに展開していけば、ほとんどの事柄について、現在の自分のポジションを理解できるようになります。
読書についての本である。
著者にとって、就寝前に1時間本を読むことは、歯磨きをするのと同じくらい、当たり前の習慣になっているという。
本がなくても死ぬことはない。
でも、本がなかったら、人生を楽しむことはできない。
現在の自分のポジションを理解するためにはタテ軸とヨコ軸でみていく必要がある。
タテ軸とは時間軸である。
人類の歴史と照らし合わせて現在の自分を考えること。
ヨコ軸とは空間軸である。
世界の人々から現在の自分を考えること。
このようにタテ軸とヨコ軸で考えると、やたら現実に振り回されることもなくなる。
そのために読書は最も有効だ。
人間の人間たる所以は、自分の頭で考えること。
「自分の頭で考え、自分の言葉で自分の意見を述べること」が何よりも重要。
そのために読書は最もお金のかからない有効は手段といえるのではないだろうか。
« 知恵の構造について/串田孫一 | トップページ | 組織の未来はエンゲージメントで決まる/新居佳英、松林博文 »