« 在野研究者の生と心得/荒木優太 | トップページ | 思考を広げる まとめる 深める技術/太田薫正 »

2019年3月17日 (日)

大人のための言い換え力/石黒圭

Photo 文章を書くという行為は、言葉を生みだす行為ですが、無から有を生みだす行為ではありません。頭のなかにある見えない言葉を、文字という見える言葉に言い換える行為です。
 私たちの言語活動は本質的に言い換えです。

言葉は伝達のための手段である。

頭の中にあるものを文章にしたり話したりして言葉に変換し相手に伝える。

しかし、この言葉に言い換える技術の優劣によって、相手への伝わり方が変わる。

キチンと相手に伝わることもあれば、間違って伝わることもある。

場合によっては、その言い換えた言葉によって、誤解を生んだり、相手を傷つけたりする。

言い換え力も鍛えていく必要があるということである。

言い換えにはいくつかのポイントがある。

本書ではいくつかのポイントが紹介されている。

・和語を硬い漢語に言い換えてかっちり表現する。
(例)「きまり」→「規則」

・和語や漢語を硬い外来語に言い換えて斬新に表現する。
(例)「前菜」→「オードブル」

・伝統的で趣のある和語である雅語に言い換えてしっとりと表現する。
(例)「電気がつく」→「明かりが灯る」

・感覚的な表現を「形容詞+名詞」の組み合わせで分析的に表現する。
(例)「有名だ」→「知名度が高い」

動詞・形容詞の冗長な表現を情報を凝縮した名詞表現で引き締める。
「多い少ない」→「多寡」

難しい二字漢語をわかりやすい表現に言い換える。
(例)「齟齬」→「食い違い」

ちょっとしたことだが、これによって相手への伝わり方が違ってくる。

日々努力して、一つひとつ身に付けてゆけばよいのではないだろうか。

« 在野研究者の生と心得/荒木優太 | トップページ | 思考を広げる まとめる 深める技術/太田薫正 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 大人のための言い換え力/石黒圭:

« 在野研究者の生と心得/荒木優太 | トップページ | 思考を広げる まとめる 深める技術/太田薫正 »