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2019年3月 7日 (木)

世界基準の幼稚園/橋井健司

Photo 端的にいえば、 欧米諸国の子育ては子どもを「主体的な意思をもつ存在」と捉える のが前提です。また、子どもが早くから自律的に行動し、周囲と協働できるようにするため、子どもたち一人ひとりが異なる発想を抱いたり異なる行動を取ったりすることを良しとする援助が一般的です。

0歳の赤ちゃんが6歳になるまでの6年間は「人格形成期」とも呼ばれ、個々の人生に大きな影響を与えるといわれている。

肉体的にも精神的にも、子どもから大人へと変化する通過点の一つが6歳である。

大人としての知識や経験、行動原則や社会との関わり方は6歳までに築かれた土台の上に少しずつ構築され、定着されていく。

にもかかわらず、その最前線である幼稚園・保育園、家庭でも、「意欲」「行動力」「決断力」「責任感」「コミュニケーション能力」といった人間力の核となる資質を養う子育ては、ほとんど意識されていない。

特に日本人が海外に出ていったとき一番問題になるのはリーダーシップである。

そのために幼児期に何をすべきか、必要なポイントが多数、紹介されている。

例えば、なんでもかんでもほめるのは間違いだという。

幼少期から「〇〇をすればほめられる」という外発的動機で動いていた子どもは、大人になってからも「ほめられるというエサ」がなければ動かない人間になる。

むしろ、「ありがとう」と感謝を伝えるべきであるという。

子どもが誰かに親切にしているところを見つけたら、 そっとその子に近づいて「ありがとう」と、小さな声で感謝の気持ちを伝えるようにする。

また、一人遊びをしている子供はそのまま見守るのが良い。

何かに没頭する時間は、子どもの成長にとって、絶対不可侵の神聖な時間でもある。

ブロック積みでも、お絵描きでも、「続きはあとでやればいいでしょ」と暴力的に取り上げるのだけは絶対にやめるべき。

遊びでも学びでも、とことん深めていった経験だけが真の自信につながるというのである。

そう考えると、日本では幼少期からの内発的動機をつぶすような教育ばかりしていると感じる。

大人になってから、日本人は自律していないと嘆く前に、まず幼児教育から変えていくべしという著者の主張は説得力がある。

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