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2019年4月 2日 (火)

昨日と違う今日を生きる/千葉敦子

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 再発したからといって、私は人間としてのオートノミー(自主性・自律性) を失うわけではない。行動が多少制限されるとしても、自分の生活を切り廻し、仕事を続け、楽しみを持ち続けられるのだ。オートノミーを制限されている多くの病人や障害者のことを思えば、基本的な日常生活を続けられるというだけでも素晴らしい自由である。


著者が永眠したのは1987年、今から32年前のことである。

著者はガンとの闘いをそのまま本にして出版している。

私も『乳ガンなんかに敗けられない』『ニューヨークでガンと生きる』『ニューヨークの24時間』『よく死ぬことは、よく生きることだ』『「死への準備」日記』等、著書はほとんど読んでいる。

ガンの進行を正面から見すえ、最後まで闘志を失うことのない前向きな生き方は、本当に勇気を与えられる。

今でこそ女性の自立が叫ばれているが、30以上も前にその生き方を実践していた女性がいたことは驚きだ。

フリーのジャーナリストであり、最後まで書くことをやめなかった著者の生き方は「オートノミー」自主性・自律性)という言葉に集約されるのではないだろうか。

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