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2019年4月14日 (日)

3万人の社長に学んだ「しぶとい人」の行動法則/上野光夫

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 九州に、暴力団関係の事件に強い弁護士がいました。私が「先生はとてもタフだとお見受けしますが、精神的にきついときはどうされているのですか?」と質問しました。
 すると、「そんなときは、自分を上空 10 メートルから見ている」という答えが返ってきました。
 つまり、自分を遠くから客観的に見る意識をもつことで、タフになれるということです。


これと似たようなことは私も体験したことがある。

学生時代、長距離走で苦しくてたまらないとき、ちょっと視点を変えて、上空にいるもうひとりの自分から、苦しんでいる自分を見るように意識する。

「苦しんでる自分」を他人事のように見たとき、苦しさを乗り越えることができた。

こんな経験をしたことがある。

これ以来、苦しいことがあると、自分から離れて、もう一人の自分から、苦しんでいる自分をみるようになった。

後から、これは「メタ認知」と言われる能力だと知った。

「メタ認知」とは、認知心理学の用語で、自分の行動・考え方・性格などを別の立場から見て認識すること。

この能力が高い人は、自分が厳しい状況に陥っても、へこたれない精神力があると言われている。

この能力を高めるためには「自分を見守ってくれる別の自分をつくる」ことである。

たとえば、大切なプレゼンの場に立って緊張でこわばってしまったときに、落ち着いているもう一人の自分を横に立たせる。

すると、もう一人の自分が「聞いている人たちも人間だし、準備したとおり自然体でやれば大丈夫」と言ってくれる。

すると平常心を保つことができるようになる。

さらに場面によっては、自分以外の自分を、二人つくることも有効。

たとえば、重要な決断をしなければいけないときに、「イケイケの自分A」と「とても慎重な自分B」を想定する。

その二人は、迷っている自分にアドバイスをしてくれる。

最終的にはそのイケイケ派Aと慎重派Bの二人の自分が言う意見の、メリットとデメリットを考えて、リアルの自分自身が決断を下す。

自分を客観視できるようになれば、どんな厳しい場面に直面しても心が折れずに冷静に対処できるようになる。

「メタ認知」は日常で意外と使える手法だと思う。

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