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2019年4月10日 (水)

ファンベース/佐藤尚之

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 「モノやサービスを売るために、業界全体が『リーチ広告一辺倒』になっていることに危機感をもっています。
 リーチして認知を獲得したあとにどうするのか。どうやってその気持ちを継続させ、ファンにしていくのか。どうやってファンたちのライフタイムバリュー(LTV) を上げていくのか。それらをあらかじめ構築したうえでリーチしないと意味がない と思うのです。
 簡単に言うと『瞬間的なリーチは意味がない』ということです」

ファンベースとは、ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく考え方。

ベースには、土台、支持母体などの意味がある。

ファンとは「企業やブランド、商品が大切にしている『価値』を支持している人」

つまり、ファンを大切にし、ファンをベースにして中長期的に売上や価値を上げていく戦略をとる必要があるというのである。

実は多くの企業でも少数のファンが売上の大半を支えている。

まり、今いるファンを大切にして彼らのライフタイムバリューを上げていくことは、収益の安定・成長に直結するのである。

ファンとは「企業やブランド、商品が大切にしている価値を支持している人」だ。

短期施策や単発施策で気づいてもらった「価値」に対する「好意」を積み重ねていくことが必要だ。

人は大好きなモノ、コトを、近しい類友に言いたくてたまらなくなる。

そのためには、ファンがオーガニックなオススメをするきっかけを作る。

言いたくなるような状況を作る。

そして言いやすくなるような環境を作るあることで。

ファンがオーガニックなオススメをするきっかけを作れば作るほど、言いたくなるような状況を作れば作るほど、言いやすくなるような環境を作れば作るほど、彼ら彼女らは類友にオーガニックなオススメを言ってくれるようになる。

そしてその類友もまた周りの類友に言ってくれるようになる。

そういう自走式サイクルを中長期で作っていくことは、ブランドや商品が売れ続けることにつながっていく。


例えば中心にたった100 人のファンがいるとして、彼ら彼女らは類友に商品のことを言いたくて仕方がない。

それぞれが10人の類友にオススメするとすると、それは1000人に強いオーガニック・リーチとして伝わる。

それがまたそれぞれ10人の類友に伝えるとすると、すぐ1万人に達する。

非常に影響力が強いオーガニックな言葉が、100人からあっという間に1万人に広がるのである。

これはリアルでもSNSでも一緒である。

今後日本は、人口急減により、顧客自体が物理的に減り続ける。

それは 100 万人都市である千葉市や仙台市が毎年ひとつずつ減っていく勢いである。

おまけに、超高齢化や少子化、独身増加などで、新規顧客の獲得はどんどん困難になっていく。

2020年、女性の半数が50歳超える。

2024 年、全国民の3人に1人が65歳以上になる。

2026年、高齢者の5人に1人が認知症患者となる。

そして2030年、団塊世代の高齢化で、東京郊外にもゴーストタウンが広がる。

だから、企業の戦略を根本的に変える必要があるということではないだろうか。

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