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2019年4月17日 (水)

生き残った人の7つの習慣/小西浩文

7  何かがおかしい。嫌な予感がする。そんな「異変」を感じ取り、いち早く対策をとれたおかげで、九死に一生を得たことは一度や二度ではない。

本書はプロの登山家である著者が危機管理について書いたもの。

そもそも「危機管理」とは、あさま山荘事件で陣頭指揮を執った後、初代内閣安全保障室長などを歴任された 佐々淳行氏が、英語の「risk management」を直訳したところからきた言葉。

この成り立ちからもわかるように、もともとは国家や、軍隊・警察などの組織において、不測の事態が発生した際、いかにしてそれを素早く収束して、ダメージを限定的にさせていくかということを目的としていた。

それが今や、企業経営にも使われるようになった。

危機管理で重要なことは準備である。

ありとあらゆる「危機」に直面しないように、ありとあらゆる事前準備やシミュレーションを行ない、わずかな異変も察知して、「危機」回避をしながら頂上を目指していく。

そして、五体満足で無事に麓まで「生還」をするということが、「山に登る」ということなのだ。

デス・ゾーンではほんのわずかな躊躇、わずかな迷い、そしてわずかなミスが致命的な「危機」を招く。

そうならないためには、ありとあらゆる最悪を想定し、「危機」を未然に防ぐように事前の準備を徹底的に行なう。

それでももし、「危機」が発生してしまった場合、生き残るためにどういう意志決定を下すべきか。チームを守るために非情な決断を下さなければいけない時もある。

著者は自分の経験を振り返り、山の仲間たちと語り合い、事故や遭難の状況を調べ、考え抜いて辿り着いた結論が、「危機の予兆」なのだという。

これを察知したという、ほんのわずかな差で、生き残ることができたというのである。

ちなみに危機管理の7つの習慣とは、

①危機の予兆を見逃さない。

②「目標」や「ゴール」に執着しない。

③どんな状況でも絶対に焦らない。

④「想定外」という言葉に甘えない。

⑤常に「最悪の事態」まで先回りして考える。

⑥ほかの人が見落とす「微かな異変」に気づく。

⑦「事前準備」に九割の力を注ぐ。

以上の7つ。

企業の危機管理にも共通することでなないだろうか。

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