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2019年5月27日 (月)

「読まなくてもいい本」の読書案内/橘玲

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 ここでは「読まなくてもいい本」をいちいち挙げたりはしていない。新しい〝知のパラダイム〟がわかれば、「読まなきゃいけないリスト」をどんどん削除してすっきりできるはずだから。


世の中にどの位の本が出版されているのだろう。

1年間で8万点の書籍が出版されているという。

とても読み切れるものではない。

ということは「読まなくてもいい本」を知ることはとても大事なことと言える。

大事なのは何を判断軸に読まなくてもよい本を選別するか。

問題は本の数が多すぎることにあるのだから、まずは選択肢をばっさり削ってしまえばいい。

人生は有限なのだから、難しくて分厚い〝名著〟で時間を浪費していては、その分だけ他の有益な本と出合う機会を失ってしまう。

著者によると20世紀半ばからの半世紀で、〝知のビッグバン〟と形容するほかない、とてつもなく大きな変化が起きたのだという。

これは従来の「学問」の秩序を組み替えてしまうほどの巨大な潮流で、これからすくなくとも100年以上、主に「人文科学」「社会科学」と呼ばれてきた分野に甚大な影響を及ぼすことになるだろうと言われている。

この〝ビッグバン〟の原動力になっているのが、複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学などのそれこそ爆発的な進歩だ。

これさえわかれば、知の最先端に効率的に到達する戦略はかんたん。

書物を「ビッグバン以前」と「ビッグバン以後」に分類し、ビッグバン以前の本は読書リストから除外する。

これを「知のパラダイム転換」と呼ぶならば、古いパラダイムで書かれた本をがんばって読んでも費用対効果に見合わないということになる。

というのが著者の述べていることの要約である。

必ずしもすべての人に当てはまることではないとは思うのだが、少なくとも自分の判断軸を持つ必要があるということは確かなようだ。

 

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