人生はワンモアチャンス!/水野敬也、長沼直樹
私は小さい頃貧しかったので、最初は腹一杯食べたい夢でした。 丁稚奉公 にいってからは、貯金して早く店を持ちたいと思いました。 商売をはじめても、大きな会社など望みませんでした。 一段上の夢を着実にこなしていっただけです。 [松下幸之助]
創業時から大きな夢を描く人がいる。
例えば日本電産の永守重信氏の創業時の目標は世界一だったという。
一方、松下幸之助氏のように、創業時はただ腹いっぱい食べたいという夢しか描かなかったにもかかわらず、その小さな夢を一つひとつ実現させることによって、世界的な企業に成長させた起業家もいる。
どちらが良い悪いではなく、これこそ創業者の個性ともいえるものだろう。
ただ言えることは、大きな夢を実現させるにしても、そのプロセスにおいては一つひとつの小さな夢や目標を達成することが必要となる。
それを続けることが大きな夢の実現につながる。
大事なことは一つの小さな夢を実現させてもそれで満足しないこと。
身の丈に合った夢を描き、その実現に向けて切磋琢磨努力を続けること。
これが大きな夢の実現につながる道。
多くの人は小さな夢を実現すると「もうこれでいいや」と夢を追うことをやめてしまう。
すると成長もしなくなる。
場合によってはそれによって逆に衰退してしまう。
夢を追い続けることこそ大事ということ。
松下幸之助氏の人生はそのことを教えてくれる。
« リーダーのための! コーチングスキル/谷益美 | トップページ | 優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか/ケヴィン・キャッシュマン »