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2019年5月30日 (木)

論点思考/内田和成

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 いくら問題解決力が優れていても、間違った問題を解いていたらなんにもならない。解くべき問題を間違えると、いくら優れた答えを出したところでビジネスにはなんの役にも立たないし、不利益を被ることさえある。


論点とは「解くべき問題」のことだが、その解くべき問題を定義するプロセスを論点思考と呼ぶ。

問題解決はビジネスで成果をあげる際にとても重要なものだが、暗黙の前提として「正しい問題」を解いていることを想定している。

考えるべきことは、いま解いている問題、あるいは、これから解こうとしている問題は正しいのか、他に解くべき問題があるのではないかということ。

ドラッカーも「経営における最も重大なあやまちは、間違った答えを出すことではなく、間違った問いに答えることだ」と言っている。

ビジネスの世界では誰も「あなたが解くべき問題はこれである」と教えてくれない。

上司がいても、本当に正しい問題を与えてくれるかどうかもたしかではない。

そこで自分で問題を発見したり、定義しなければならない。

これを論点思考という。

論点思考とは、「自分が解くべき問題」を定義するプロセスである。

論点の中でも最上位の概念として大論点と呼ぶ。

「大論点」とは、自分の仕事で成し遂げるべき最終的なゴールである。

問題解決が速い人は、本当に解決すべき問題すなわち「真の論点はなにか」とつねに考えている。

もう少し具体的にいえば、「なにが問題なのか」「それは解けるのか」「解けるとどんないいことがあるのか」を考える。

論点を見つけるには、「本当にそれが論点か」とつねに疑問をもつ。

「これが問題だ」という人の話を聞いて「なるほど」と思ってもそこで思考を止めてはいけない。

「なるほど……でも、なぜなのか」と、「なぜ」を繰り返す。

論点らしきものが目の前に現れたとき、次の三つのポイントで問題を検討するとよい。

第1に、解決できるか、できないか。

第2に、解決できるとして実行可能か。

第3に、解決したらどれだけの効果があるか。

である。

論点思考は、問題解決のスタートの部分であり、これを間違ってしまうと「ボタンの掛け違え」が起こる。


でも、意外とこれをやってしまっている人が多いのではないだろうか。

私も含めて。

 

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