« 人生はワンモアチャンス!/水野敬也、長沼直樹 | トップページ | 織田信長435年目の真実/明智憲三郎 »

2019年5月19日 (日)

優れたリーダーは、なぜ「立ち止まる」のか/ケヴィン・キャッシュマン

Photo_52

「立ち止まると、自分にも周りにも余裕が生まれます。物事に対する考えや感情を 咀嚼 できるようになります。立ち止まることで、私たちの内外で起こっている事態の全体像を包括的に捉えられるようになり、理解が進みます」

今はスピードの時代だ。

ところが著者はリーダーは「立ち止まる」ことが必要だという。

エグゼクティブのコーチをしている著者は、クライアントがあえて立ち止まるという瞬間を、長年にわたり何度となく目にしてきて、わかったことがひとつあるという。

それは立ち止まることはパフォーマンスを強化するということ。

心と体に睡眠が必要であるように、リーダーシップとイノベーションには立ち止まることが必要でである。

そもそもリーダーとマネジャーとは求められるものが違う。

マネジャーは、物事の達成に向けやる気と自制心で突き進む。

リーダーは、新しい生き方と達成の方法を見つけるべく立ち止まる。

効率を重視するマネジャーは最も正確な回答を導き出すよう訓練されているが、

リーダーは最も深い問いを提起する力を育む。

マネジメントの効率性は、より効率的により速く成果を求めることであり、

リーダーシップの卓越性は、立ち止まることで複雑さを明確さに変え、違った方法をとることである。

効率を求めるマネジャーは結果を目指す。

一方で、リーダーは自身や組織の新たな戦略を得るためにたえず意識して内省し、それから価値創造を目指す。

マネジャーは、よく練られた慣習的なアプローチに固執するが、

リーダーは、刻一刻と変わる状況に飛び込むための新しい方法を探し出す。

ファスト思考はマネジメントの仕事であり、

スロー思考がリーダーの戦略的でイノベーティブな仕事である。

リーダーとマネジャーはこんなにも違うのである。

だからリーダーは「立ち止まる」ことが必要。

「立ち止まる」とは、自分に対しても他者に対しても意識的に一歩引くプロセスのことである。

それは、真正さや、目的意識や、献身性を伴って先へ進むことを可能にする。

ペースを落とすことを忘れてはいけない。

人とつながりを持ち、やりがいのあることをする。

ペースを上げすぎて、愛や奉仕こそが生きがいを与えてくれることを忘れてはいけない。

リーダーは立ち止まって内省し、自らを成長させなければならない。

成長とは、内側から外側へ、外側から内側への変革のプロセスである。

まずは自己の成長から始まり、やがて他者の成長へ、そしてイノベーション文化の成長へとつながる。

ほとんどの変革は自己変革から始まり、ほとんどの成長は自己成長から始まる。

スピードが求められる今こそ、リーダーは「立ち止まる」勇気を持つべきであるということであろう。

« 人生はワンモアチャンス!/水野敬也、長沼直樹 | トップページ | 織田信長435年目の真実/明智憲三郎 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事