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2019年6月 8日 (土)

プレイングマネジャーのルール/小池浩二

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 プレイングマネジャーはマネジメントバランス担当比率を70%以下にすることを目指すべきです。そのためにはサブリーダーにマネジメントを委ねていき、工数を減らさなければ現実的にチームに戦術機能は根付きません。つまりチームを動かす仕事を任せていくことが必要なのです。


プレイングマネジャーは日本の造語である。

欧米にはそのような言葉はない。

そのような実態もない。

欧米ではマネジャーはマネジャー、プレイヤーはプレイヤーである。

さらに言えば、日本でプレイングマネジャーと言われている人たちは、実際にはほとんどプレイヤーとしての仕事しかしておらず、マネジメントはしていないというのが実態である。

大事なことは、プレイングマネジャーがちゃんとマネジメントの仕事をすること。

そのためには、仕事を全部自分でやることをやめ、部下に任せることである。

実際、今、一人のリーダーだけでは対応しきれないケースが増えている。

一部の人間が兼任で組織を動かすのではなく、必要な役割機能ごとにサブリーダーや中堅社員の方々にJOBリーダーの役割を担当してもらう必要が出てきている。

組織内のレベルを変えて、全社員で組織を動かすことが求められている。

リーダー一人があくせくやってもしようがない。

全メンバーが自分の役割に対してあくせく努力するから、結果として目標が達成できやすい。

「参画」とは自ら考え、判断し、行動し、責任を取ること。

メンバーシップとは、メンバー全員がリーダーと同じ気持ちの組織を目指す考え方。

組織が出す結果に対して「リーダー」が及ぼす影響力は1~2割といわれ、「チームメンバー」が及ぼす影響力は8~9割との調査がある。

つまり、組織改革を始めるのはリーダーだが、完遂させるのはチームメンバーなのだ。

メンバーシップが、リーダーやチームメンバーに対して働き始めると、以下の効果が出る。

・指示待ち的な姿勢が、自律的に考えて行動する姿勢に変わる

・人間的な好き嫌いに依存することなく、上司と仕事をするようになる

・上司の立場で考えることにより、マネジャーとしての予備的訓練になる

・一匹狼的な動きが、他メンバーと協働する動きに変わる

・メンバーが自律的に動くことで、スピード変化に対応し、「自ら考える組織」へと変わる

とこのように言われている。

つまり、メンバーが動きやすい環境をつくり、メンバーの力を借りて成果を出すことが組織運営の要諦と言える。

そのためのポイントは7点ある。

①仕事における一人ひとりの役割・関わりを、メンバーと話し合う

②自分(リーダー)が何を評価し、期待しているかを伝える

③メンバーが自分で考え・判断して取り組む仕事の機会を増やし、フォローする

④気になる報告・連絡があれば、必ず何が起きているかを一緒に確かめる

⑤一人で仕事を抱えこまずにチームの問題として解決していくことを理解させる

⑥本人のレベルアップを認め、これからの課題を共有化する

⑦チームにとって必要な人財であることを伝える

そして組織運営の最大ポイントは、チームを同じ方向に向かせること。

人は誰でも「自己重要感」を求めている。

自分自身に関心をもっているエゴイストであるし、「さすがにあの人ならでは、だ」と認められたいもの。

人は誉められればうれしいし、それが自信につながる。

プレイングマネジャーは、メンバー一人ひとりに明確な役割を与えることによって自己重要感を与え、組織を動かす必要があるということであろう。

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