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2019年7月 5日 (金)

史上最大のボロ儲け/グレゴリー・ザッカーマン

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 6月5日、FRB議長のベン・バーナンキはこう述べている。「収入の好調な増加、比較的安価な住宅ローン金利といった基本的要因が、最終的には住宅需要を支えてくれると思います。今後もサブプライムローン市場の成り行きを見守っていく予定です。しかし現段階では、サブプライムローン部門の問題が広範な経済や金融システムに重大な影響を及ぼす可能性は低いと思われます」


本書はジョン・ポールソンがいかにしてウォール街を出し抜き史上最大のボロ儲けをしたかが書かれている。

当時、サブプライムローンが暴落することを予想する人はほとんどいなかった。

FRB議長をはじめとして、 世界の財界の首脳は一様に、サブプライムローン市場の混乱が経済全体に影響を及ぼすことはないと述べていた。

しかし、2007年秋、ついにドミノが倒れ始めた。

住宅ローンの支払いに困る借り手が増えるにつれ、格付け会社はあらゆる種類の住宅ローンの格付けを引き下げていった。

結局サブプライムローンは危険な代物だったのだ。

10月、ムーディーズは不動産担保証券330億ドル分を格下げした。

多くの投資家や金融機関は壊滅的な打撃を被った。

ところが、ジョン・ポールソンをはじめとする一部の逆張り投資家だけは、こうした運命を免れた。

思い上がったウォール街の金融家たちの失敗を尻目に、金融崩壊の真っただ中で大成功を収めた。

ジョン・ポールソンは、史上最大の取引を行う以前から、ある程度の成功を収めていたようだ。

49歳の時にはすでに、顧客から集めた20億ドルあまりの資金と1億ドルの自己資金を運用するヘッジファンド会社を経営していた。

ポールソンは、リスクを恐れ、小銭を稼ぐだけで満足しているような人間ではなかった。

心の中では理想的な取引を望んでいた。

自分が最高の投資家であることを証明できるような取引を待っていた。

住宅市場の暴落は、大成功を収め称賛を勝ち得るチャンスだった。

住宅市場の暴落を利用して利益を上げたのは、ポールソンを含め、そのほとんどが住宅ローンや不動産によるマネーゲームとは縁のない投資家だった。

それと同じように、来るべきバブルを見極め、それを利用して利益を上げるチャンスを握っているのは、誰よりも部外者なのかもしれない。

金融のプロというものは、誰もが同じビジネス番組を見、同じ新聞記事を読んで見解をまとめるため、そこに穴があったとしても誰も気づかない。

しかし、世間一般の通念に挑もうとする部外者にはその穴がわかったということではないだろうか。

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