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2019年8月 1日 (木)

経済とおかねの超基本1年生/大江英樹

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 私が考える経済学の定義は、「社会において、限られた資源を有効に活用することで、人々がしあわせになるにはどうすればよいかを研究する学問」です。ここで重要なキーワードは〝限られた資源〟と〝しあわせになる〟です。


本書では経済とお金を話が分かりやすく書かれている。

経済学では「人間とはこういうものだ」というモデル(=模型)を作る。

そこでは人間というのは、しあわせ=満足=利益と考えるものだと定義し、このため人間は誰でも自分の利益が最も大きくなるように合理的な行動をするという前提で考える。

また本書では日本政府の財政破綻の問題についても触れている。

結論は当面は日本政府が財政破綻することはないと論じている。

理由は圧倒的に国債を持っているのは金融機関だから。

では金融機関というのは誰からお金を預かっているのかと言えば、個人。

ちなみに日銀の「資金循環統計」というデータによれば個人の金融資産は、2015年の3月末で1708兆円となっている。

これが個人の持っているお金。

この内約半分の883兆円が現・預金。

つまり銀行が持っている555兆円の国債残高の大半は恐らく個人のお金。

だとすると国民一人当たり830万円の借金というのはちょっとおかしい。

我々は誰も借金していない。

借金をしているのは政府であって、しかもその政府にお金を貸しているのは我々なので、借金ではなくて国民一人当たり数百万円の貸金があると言った方が正確。

わかりやすく言えば、お父さんはお金を借りているけど、ほとんどはお母さんや子供といった家族から借りているという状態。

したがって、日本の政府の財政が今すぐ破たんするということは考えにくい。

さらに日本の国全体が海外に貸しているお金の合計は945兆円ある。

差し引きすれば、367兆円の貸越しになっている。

これを対外純資産残高と言うが、日本の対外純資産残高は24年連続で世界第一位。

ちなみに第二位は中国で214兆円、三位がドイツで154兆円ですから日本が他の国に貸しているお金はかなり多いと言える。

こう考えると、マスコミが日本はギリシャのように財政破綻する可能性があると報じるのは、国民をミスリードすることになるといえるのではないだろうか。

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