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2019年7月 2日 (火)

ひとつ上のアイディア。/眞木準

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 あえて極論すれば、ぼくはアイディアにはオリジナリティなど存在しないのではないかと思っています。すべてのアイディアは引用からはじまります。ときどき、アイディアというものを、天才の産物とか、ものすごく特殊なものであるかのように考える人がいますが、それは違っています。そういう人はアイディアが出せないのではないでしょうか。


本書は、トップクリエイター20人が、自分だけのオリジナルな手法や思考法、考えるべきポイントをついに明らかにしてくれたもの。

その手法は様々だが、共通していっていることはアイデアは無から有を生み出すものではないということ。

結局アイディアというものは、その人がそれまで生きてきた人生の情報からしか生まれない。

まじめな人生であろうが、いい加減な生き方であろうが、その経験値からしかその人らしいアイディアは生まれてこない。

つまり、何十年と生きてきた、そのすべての情報や経験のなかにアイディアの種が必ずあるということだ。

それを形にするために、様々な手法が存在する。

すぐれたアイディアとは何なのか。

それは誰でも考えることを見事にやってのけること。

誰もが思いついてわかっていたけれども、それでもやらなかった、あるいはできなかったことを見事にやってのける。

それが本当にすぐれたアイディアだ。

実行できるかどうかが問われるという点でも、アイディアはひらめきとは違っている。

ひらめきや思いつきは、実現とは無関係に出てくるものでしょうが、アイディアの場合はそうはいかない。

実行して、実現することが、そもそもの前提としてある。

ここに重大な違いがある。

その意味では、よく思いつきの多い人のことを「アイディアマン」と呼ぶが、これは必ずしも正しい表現とはいえない。

アイディアや企画は、肉体化してはじめて力をもつ。

そのためにクリエイターは独自の手法をもっている。

例えば、あるクリエイターはアイディアの種を拾うために心がけていることは4つあるといっている。

1つは「新しい発見」をすること。

2つめは「日常を見つめる」こと。

3つめは「時代を見つめる」こと。

そして4つめは「アイディアは無限である」という意識をもつこと。

アイディアは数学ではなく、社会科学だ。

時代によっても変われば、用いられる状況よっても意味が違ってくる。

つまり、アイディアには正解がないということ。

正解がないということは、アイディアは無限だということでもある。

考えれば考えただけ出てくる。

その気になれば、いくらでもすばらしいアイディアを見つけることができる。

本書で紹介されているクリエイターの手法で、自分でも取り入れられるものは取り入れたらよいのではないだろうか。

アイディアと無関係で生きることはできないのだから。

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