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2019年8月 9日 (金)

ワンフレーズの言葉がけ/占部正尚

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 多くの上司が「自分が部下のやる気を損なうような言葉(ネガティブ・ワード)を発していること」に気づいていない。


人間の思考回路は「否定形に弱い」「最初に脳に入って来た情報に左右される」という特徴がある。

だから、動機づけや指示・命令など大切な場面で使う言葉は、より相手の心に響くよう、ポジティブで肯定的な表現で、相手にしてほしいことをストレートに話すように心がけることだ。

本書で紹介されているペップトークというものがある。

ペップトークとはアメリカのスポーツ界で生まれ育った、相手の心に火をつけ、持っている力を存分に発揮させることができるショートスピーチだ。

実は同じ内容のスピーチでも、選ぶ言葉や表現方法によって、伝わり方が大きく異なり、相手の動きや導き出される成果に決定的な差ができてしまう。

ペップトークのポイントは

①事実の受け入れ

②とらえかた変換(ポジティブな発想変換)

③してほしい変換(肯定形での言葉がけ)

④背中のひと押し

この4つ。

これを組み合わせて使う。

例えば、

「プレゼン会で競合他社が連勝している(①事実の受け入れ)。話し方がうまいのではなく、顧客の真のニーズを把握できているからだ(②とらえかた変換)。我が社も原点に返って顧客の声を真剣に聴こう(③してほしい変換)。今度こそ、勝つぞ!(④背中のひと押し)」

と、こんな具合。

例えば、何度も同じ失敗を繰り返す部下への失敗しがちなひと言。

悪い例は、

「なぜ、失敗を繰り返すんだ?」

「なぜ、注意力散漫なんだ?」

「なぜ、間違えた?」

「なぜ、確認しなかった?」

と、失敗に対して、あら捜しをするようにたたみかける

これではモチベーションはますます下がり、おそらく今後も失敗を繰り返すだろう。

ではどういうか?

「~というレベルで仕上げてほしいけど、今どのレベル?」

「どこを改善したら次はうまくいくか、じっくり考えてごらん」

と、「ありたい姿に対して、どうしたらいい?」と問いかける。

『とらえかた変換』『してほしい変換』を意識しながら、具体的な指示を出す。

このようなワンフレーズが言えるよう上司は訓練する必要があるのではないだろうか。

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