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2019年8月 7日 (水)

ビジョナリー・カンパニー/ジム・コリンズ

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 実際のところ、ビジョナリー・カンパニーが飛び抜けた地位を獲得しているのは、将来を見通す力が優れているからでも、成功のための特別な「秘密」があるからでもなく、主に、自分自身に対する要求がきわめて高いという単純な事実のためなのである。


ビジョナリー・カンパニーとはなんだろうか。

ビジョンを持っている企業、未来志向の企業、先見的な企業であり、業界で卓越した企業、同業他社の間で広く尊敬を集め、大きなインパクトを世界に与え続けてきた企業である。

ビジョナリー・カンパニーには、ずば抜けた回復力がある。

つまり、逆境から立ち直る力がある。

ビジョナリー・カンパニーにとって、ビジョンを持ったカリスマ的指導者はまったく必要ない。

こうした指導者はかえって、会社の長期の展望にマイナスになることもある。

ビジョナリー・カンパニーは、基本理念を信仰に近いほどの情熱を持って維持しており、基本理念は変えることがあるとしても、まれである。

ビジョナリー・カンパニーの基本的価値観は揺るぎなく、時代の流れや流行に左右されることはない。

ビジョナリー・カンパニーは、その基本理念と高い要求にぴったりと「合う」者にとってだけ、すばらしい職場である。

ビジョナリー・カンパニーは、自らに勝つことを第一に考えている。

これらの企業が成功し、競争に勝っているのは、最終目標を達成しているからというより、「明日にはどうすれば、今日よりうまくやれるか」と厳しく問い続けた結果、自然に成功が生まれてくるからだ。

ビジョナリー・カンパニーの基本的価値観は、理論や外部環境によって正当化する必要などないものである。

時代の流れや流行に左右されることもない。市場環境が変化した場合ですら、変わることはない。

基本理念はビジョナリー・カンパニーに不可欠な要素である。

しかし、基本理念が重要とはいえ、それだけではビジョナリー・カンパニーは生まれない。

それだけでは不可能だ。

基本理念がどれほど大切にされていても、どれほど意義のあるものであっても、同じところに止まり、変化しようとしなければ、世界から取り残される。

基本理念を、文化、戦略、戦術、計画、方針などの基本理念ではない慣行と混同しないことが、何よりも重要である。

時間の経過とともに、文化の規範は変わる。

戦略、製品ライン、目標、能力、業務方針、組織構造、報酬体系は変わる。

あらゆるものが変わらなければならない。

その中でただひとつ、変えてはならないものがある。

それが基本理念である。

ビジョナリー・カンパニーの真髄は、基本理念と進歩への意欲を、組織のすみずみにまで浸透させていることにある。

目標、戦略、方針、過程、企業文化、経営陣の行動、オフィス・レイアウト、給与体系、会計システム、職務計画など、企業の動きのすべてに浸透させていることにある。

ビジョナリー・カンパニーは一貫した職場環境をつくりあげ、相互に矛盾がなく、相互に補強し合う大量のシグナルを送って、会社の理念と理想を誤解することはまずできないようにしている。

そして、もっとも重要な点は、基本理念を維持し、進歩を促す方向で、組織に一貫性を持たせることである。

本書は企業が失ってならない大切な考え方を述べている。

何度も読み返したい本である。

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