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2019年8月10日 (土)

平成論/池上彰、上田紀行、中島岳志、弓山達也

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 でも、ここで言う「激動」とは、そうした単発の事件・事故だけでなく、戦後日本がつくり上げた社会システムや価値観が、グローバル化とIT革命のなかで崩れていった過程を含んでいます。バブルが崩壊したあとの三十年にも及ぶデフレ状態、そのなかで新しいビジネスが誕生したり消えていったり……と、日本国内で試行錯誤が続いてきた激動の時代──それが「平成」という時代です。

昭和の時代は、その前半は戦争に明け暮れ、戦後は平和のなかで高度経済成長を遂げた。

では、平成とはどんな時代だったのだろう。

思い浮かぶキーワードはバブル崩壊、地下鉄サリン事件、阪神淡路大震災、東日本大震災、等々。

いろんな言葉が浮かんでくるのだが、これといった特色はない。

そんな中、4人の識者が共通してあげているキーワードは「生きづらさ」だ。

「生きづらさ」は、平成の日本人を物語るキーワードかもしれない。

社会が、人生がどんどん生きづらいものになっていく、そうした感覚を抱いている人は少なくない。

そして経済が絶好調のときは見えなかった、日本人の自己重要感、自己信頼感の低さが大きな問題となってきている。

またそのなかで一人ひとりの個人としてのアイデンティティも揺らぎ、日本人のアイデンティティも大きく揺らいでいった。

「生きづらさ」の中で日本人のアイデンティティが大きく揺らいでいった時代。

これは平成という時代だったのではないだろうか。

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