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2019年9月 2日 (月)

ビジョナリー・カンパニー【特別編】/ジム・コリンズ

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 第五水準のリーダーシップとは「謙虚さ」や「親切さ」、単なる「包容力」や「全員の合意を得る力」ではない。第五水準とは要するに、正しい決定が下されるようにすることである。どれほど困難であっても、どれほどの痛みを伴うものであっても、長期的に偉大な組織を築き、組織の使命を果たすために必要な正しい決定が、合意や人気とは関係なく下されるようにすることが要点である。

本書は、「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」の遺にあたる内容。

「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」で分析した「偉大な存在となった企業の条件」は、営利企業だけではなく、さまざまな社会組織にまで押し広げて適用できると著者のジム・コリンズは主張する。

「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」で述べられている中で、「第五水準のリーダーシップ」というものがある。

「第五水準のリーダーシップ」として、例えば、偉大な企業へ導いた方の多くは万事控えめで、物静かで、内気で恥ずかしがり屋ですらある。

個人としての謙虚さと、職業人としての意志の強さとういう一見矛盾する組み合わせを持ち合わせている。

たとえれば『パットン将軍』や『カエサル』よりも、『リンカーン』や『ソクラテス』に似ている。

第五水準の指導者が第四水準の指導者と違う点は、野心が何よりも目標、活動、使命、仕事に向けられていて、自分個人には向けられていないこと。

野心を実現するために必要であれば、何であれすべて行う意思をもっていることである。

リーダーシップを発揮しているといえるのは、指導に従っている人たちにそうしない自由があるときだけである。従う以外に選択肢がない場合には、リーダーシップとはいえない。

第五水準の指導者が第四水準の指導者と違うのはこの点にあるといえる。

そして本書では、それぞれ目的は異なる社会組織・団体に、「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則」で述べられている「第五水準のリーダーシップ」がどのように発揮されているかの述べている。

真に偉大な組織とは営利・非営利にかかわらず、共通の要素があるということであろう。

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