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2019年9月 6日 (金)

結論!朝鮮半島に関わってはいけない/石平

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 「できるなら、朝鮮半島と関わらないに越したことはない!」、それこそが本書の出した最終的な結論であり、朝鮮半島の歴史をつぶさに考察した筆者の心からの叫びでもある。


著者の主張はちょっと言いすぎと思えなくもないが、朝鮮半島の歴史を見てみると納得できる部分もある。

二つの半島国家が、揃って前近代に踏みとどまっているのは一体なぜなのか。

その理由は、実は朝鮮半島の歴史そのものに内在しているため、朝鮮民族の建国史に遡ってみる必要がある。

半島民族が作った最初の国家は高句麗(紀元前37年~668年)である。

そして高句麗の成立以来、朝鮮半島の歴代王朝はずっと隣の中華帝国に朝貢を続けた。

高句麗から李氏朝鮮までの半島国家は一貫して、中国皇帝を頂点とした「華夷秩序」の中の朝貢国であった。

朝鮮人の中華思想はまず、自分たちが中国の文化と文明、すなわち儒教の思想と礼儀をきちんと修得していることに依拠している。

つまり李氏朝鮮の知識人は、中華文明の一員であるかどうかは住む地域によってではなく、その中華文明のコアとなる儒教と礼儀の受容・履行によって決まる。

遠い新羅や高麗の時代から儒教を受容して科挙制度を導入し、李氏朝鮮になってからは中国とそっくりそのままの政治制度を移植した自国は、すでに十分に教化を受けて正真正銘の中華文明の国となった、と考えた。

だからこそ、彼らは自国を「小中華」だと自慢げに語ることができるのである。

そして朝鮮民族は何度も他国の侵略を受けている。

しかし、朝鮮半島侵略を背後から後押しする協力者となったのは、ことごとく、朝鮮民族だった。

隋王朝による高句麗侵略の時も同じことである。

百済も新羅も、競い合うように中華皇帝の前にはせ参じて、高句麗への出兵を嘆願し、促した。

言ってみれば、誰よりも中華帝国からの侵略を待ち望んでいたのは、彼ら自身であった。

21世紀の現在、韓国人や韓国政府は「わが民族は歴史上、1000回以上の侵略を受けて甚大な被害を受けた」と言って、自分たちは「侵略の被害者」であると強調する。

しかし三国統一戦争の歴史をつぶさに見てくると、朝鮮民族が受けてきた侵略の多くは、彼ら自身がむしろ招き入れた外国軍の介入であり、彼らが「待ち望んでいた」こと。

そんな彼らを、一概に「侵略の被害者」と見なすことができるだろうか。

そして、百済征伐と高句麗征伐の両方で最終的勝利を収め、中華帝国の面子を保った唐王朝にしても、朝鮮半島での戦争で、面子を保つ以上の利益を得たことはほとんどなかった。

唐王朝の遠征は単に、新羅の朝鮮半島統一を助けただけのことである。

朝鮮半島と深く関わると、最終的にはみな火傷してしまう。

日本も例外ではない。

日本は、朝鮮半島が再び大陸勢力に支配されて日本の脅威となることを防ぐため、1909年、日本政府は当時の大韓帝国政府との合意のもとで日韓併合を決め、翌年に併合した。

1929年、カーネギー財団から朝鮮に派遣されたアメリカ人記者は、

「日本は併合以来19年間にして、数百年間停頓状態にあった朝鮮と、近代文明国との間に渡り橋を架けてやった」

と証言した。

朝鮮の近代化を推し進めたのはまさに、近代文明国家としての日本だった。

にもかかわらず、今、この日韓併合そのものが問題になっている。

国と国との約束はことごとく反故にされる。

それが今の日韓の関係につながっている。

根は深い。

そう考えると、著者の主張は頷けるものがある。

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