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2019年9月13日 (金)

スマホメモ/須藤亮

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 弁護士や公認会計士など、高度な専門職と言われている職業までもAIに代替されていく時、それでも人間にしかできない領域、能力は何なのか。いろいろ言われていますが、その一つが発想力。つまり、異質なものと異質なものを掛け合わせ、新しい価値を生む力でしょう。スマホによる思考メモは、これを無意識にやっているのではないかと私は気づいたのです。

人間の脳はフラッシュメモリーのようなもの。

つまり、脳は毎時毎秒、実にいろんなことを考えているのに、それが瞬時に消えていく。

よく考えればもったいないこと。

これを忘れないうちにメモしておくというのが「スマホメモ」。

本書でいうスマホメモとは、星の数ほどある、浮かんでは消える脳の思いつきを文字に落とすこと。

脳は、ことあるごとに、ものごとの見方、解釈を一生懸命考えている。

それをメモとして落とす。

瞬時に浮かんでくる考えをその場でメモに残すためには常に携帯している必要がある。

そのツールとしてスマホは最適。

スマホであれば常に携帯している。

特にアイデアや考えがひらめく時というのは、そのことについて一生懸命考えなければならない時というよりは、むしろ何も考える必要のない時の方が多いもの。

それらをすべて浮かんできた瞬間にスマホにメモする。

メモが溜まってきたら、毎日暇をみては見返してみる。

また、メモをパワポに貼りつけたりして俯瞰してみる。

それによっていろんな情報がまじりあって化学反応を起こし、新しい発想が生まれる。

これからの人間の役割は、人間にしかできないこと、すなわち「知恵の創造」に専心することにシフトしていくだろう。

そして、そんな世界では、これまでなかったほど「脳の活性化」が求められてくる。

そのためにスマホメモは効果的な手法ではないだろうか。

是非、身に着けたいものである。

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