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2019年9月 8日 (日)

自信/加藤諦三

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 自信とは、自分が自分に依存していることである。甘えとは、自分が心理的に他者に依存していることである。甘えている者が自信の欠如に苦しむのは当然なのである。他人の是認あるいは賞賛なしには、自己確立できないからである。そして戦いこそが、この甘えの心理を切り捨ててくれる。他者によって与えられていた自己評価を脱出できるからである。

自信のない人は、あやまって現実を解釈し、その解釈にしがみついて生きてきた人である。

自信のない人は、ありのままの自分を受け入れてくれる人の前でも、自我防衛をおこなう。

人は、自分が必要とされていると感じた時に愛が生まれ、利用されていると思った時に憎しみが生まれる。

自信のある人は、努力しなくても自然と他人の正体が見えてくる。

自信のない人は、どんな人と会っても心理的に安定した対等の立場で話ができない。

自信のない人は、めったやたらに他人の前で背のびしてよく見せようとする。

劣等感の激しい人は、ことに劣等感の激しい人の前で背のびして、自分を実際よりよく見せようとする。

自信のない人は、自分の好ましい自己像が脅威を受けると、容易に相手の要求に追従してしまう。

たとえ不当であっても、相手の願いを聞き入れることで「よい人」であろうとするからである。

他者に気に入られようとして心が迎合的になっていると、容易に他者に操作されてしまう。

そして操作されることで、その人はより自信を失う。

だから、他人に好かれようと行動するより、自分を尊敬できるように自ら行動することだ。

他人に好かれることを人生の目標にすると、ノイローゼになる。

他人が自分をどう思っているかで、自分を評価しようとしたりしていると、いつまでも自信はもてない。

現実がたとえどんなに耐え難くても、そのありのままの姿をとにかく認識しようという態度をぬきに、自分自身を信頼するようになることはできない。

自信を持つためには恐れずに自己主張することだ。

自己主張というのは、自分を偽らないということ。

自分を偽っている者が自分に自信をもてるわけがない。

甘えのある者は、自信をもつことはできない。

甘えとは相手との一体感を求めることだからである。

自己主張とは、自分の望みを相手の前にさらけだすことである。

その結果として、その相手を失うかもしれない。

その相手とは今後まったくべつの人生を歩むかもしれない。

そんな危険をおかしながら、自己を主張する時、その人は自信を得る。

そのような自己主張をする時、自分の中にある相手との一体感への希求は切り捨てられる。

私たちは戦いによって自信を得ていく。

戦いの機会を避ける者は、けっして真の自信を得ることができない。

戦うことが自信を得るうえで大切なのであって、負けるか勝つかが問題なのではない。

血みどろになって戦った者は、たとえ負けても自信を得ているはずである。

自分が正しいと思うことも、それを主張することで憎まれることも、人間にとって大いなる戦いである。

憎まれるのが恐くて自分を主張するのを避けることは、戦いを避けたことになる。

「恐れずに自己主張せよ!それによって自信を得ることができる」

これが本書のメッセージだと思う。

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