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2019年9月 5日 (木)

「ホットケーキの神さまたち」に学ぶビジネスで成功する10のヒント/遠藤功

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 外苑前のカフェ香咲の店主である岩根愛さんが、大切なヒントをこう教えてくれました。
「どこにでもある定番がめちゃめちゃ美味しかったら、必ず売れます」
 思わず唸ってしまうほど、ビジネスの本質を突く鋭い指摘です。


ビジネスで成功するうえで最も大切なことは何か?

それは、「差別化」だ。

差別化とは、ほかにはないオリジナルな価値を生み出すこと。

成功している会社は、例外なく差別化された価値を生み出している。

逆に、どんなに努力しても、差別化されていないものは、お客さまから支持されず、競争に勝つことはできない。

では、ホットケーキはどうなのか?

一見、どこでも売っており、誰でも作れる、最も差別化に程遠いもののように思える。

ところが、実はホットケーキは「ブルー・オーシャン」なのだ。

ブルー・オーシャンとは「誰もいない青い海」のこと。

経営戦略論では「競合相手のいない未開拓領域」を意味する。

ありふれていて、面倒くさくて、値段も安いから、一見儲かりそうには思えない。

だから、誰も参入しない。

実際、手づくりのホットケーキを出す個人経営のお店は、首都圏で40店舗ほどしかない。

首都圏には4000万人もの人が住んでいるのに、わずか40しかお店がない。

一見、『成長が見込めない』と思えるビジネスでも、経営者の気付き、導き方次第では競争相手のいない、穏やかな青い海で無限の可能性を享受し続けることができるようになる。

大事なのは、ほかの会社が簡単には真似できない深さを伴った「持続可能な差別化」を生み出すこと。

精魂を込める。

いまでは誰も使わない古くさい言葉かもしれない。

でも、本書で紹介されている繁盛店の人たちは、世の中の変化に抗うかのように、まさに精魂を込めて、毎日毎日ホットケーキを焼きつづけている。

「変わる」のが当たり前の風潮の中で、「変えない」ということは簡単にできることではない。

そして面白いことに、それがビジネス的に見ても、じつはとても合理的なのだ。

日によって生地のコンディションは変わるので、単純に分量を数値化できない。

自分の感覚で『ここだ!』と思う固さで止める。

たった1滴の違いで、出来栄えがまったく変わってくる、とある店主は言う。

「変えない」ことも差別化につながることを改めて教えられた。

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