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2019年10月17日 (木)

目標達成の神業/馬場啓介

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 コーチングとは100%、相手のためにする会話〟であり、〝答えはすべて相手の中にあることを大前提とした専門技術〟だ。

本書は、ひとりの青年と女性が世界一のコーチに出会い、プロコーチを目指す物語。

シンプルなストーリーの中に、コーチングの真髄に触れる数々の要素が盛り込まれている。

特に、物語に登場する世界一のコーチと呼ばれる人物の語る言葉、一つひとつは、「コーチングとは何か?」という問いに対する答えとなっている。

「詰めの甘さはビジネスでは命とりとなる!自分の常識という偏見で物事を考えて判断していたらコーチングなどできんぞ」

「人の脳は、受けとる準備ができている情報しか思いだせないようになっている。脳には、不要な情報は記憶しないようなフィルター機能があるんだ」

「コーチという仕事はな、クライアントの可能性をクライアント以上に信じ続けることができるかが何より大切だ。ただ、これは、とても難しい。なぜなら、まずコーチ自身が、自分の無限の可能性を信じることができていないと、できないことだからな」

「安易な優しさでクライアントに関わり、下手に共感したり、褒めてばかりいると、クライアントの能力も可能性も引きだすことはできない」

「コーチングとは、クライアントの目標達成を、アドバイスすることなく、より早く、より確実に、双方向の会話をすることでサポートするコミュニケーションの技術だ」

「ルールはひとつだけ!〝アドバイスをしない〟。だから、言い方によっては、アドバイスさえしなければ何をしてもいいわけだ」

「結局、結果が出せるコーチとそうでないコーチの差は、その状態の差だ」

「実はコーチは目標を達成することには責任は持てないんだ」

「それはね、クライアントが目標を達成するために決めた行動を、本人がやりきるまで、クライアントをクライアント以上に信じぬき、やれるまでサポートし続けることだ。無論、やめてしまったらそれまでだがな」

「わしが思うコーチがセッションで一番大切にすべきことは、〝クライアントが自分の力で目標を達成した!という達成感を味わえるようにすること〟だ」

「コーチという職業はだね、ある意味、『あなたのおかげで……』と感謝されているようでは、二流と言える」

「これだけはしっかり肝に銘じておきなさい。コーチはクライアントの信頼を得ることが何より重要だが、〝依存されたらおしまい〟だ」

「コーチに問われる会話力は、質問力やフィードバック力よりも、〝引きだす語り力〟」

「コーチが知りたいクライアントの〝コア・ドライブ〟とは、目標に向かい〝クライアントを、もっとも強く突き動かす信念〟だ」

「君たちはコーチといえば質問力であり、最強の武器は質問だと思っていたろうがそれは違う。コーチが持つ最強の武器は〝フィードバック〟なんだよ」

「フィードバックの知られざる秘訣は、〝もうひとりの自分に言われた感覚で伝える〟だ」

「コンサルタントは問題にフォーカスするが、コーチは常に〝人〟にフォーカスすることが大切だ。その者の〝コア・ドライブ〟と、その者の〝大切な人との人間関係〟を軸にコーチングすればいい。」

これらはすべてコーチングの神髄に触れた言葉だ。

これらの言葉を通して、コーチングについて考えを深めていくとよいのではないだろうか。

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