幸せは白いTシャツ/片岡義男
私は、どうなるのでしょう。ふりかえるほどの過去もありませんし、あてにする将来も、いまのところないのです。私の手もとには、現在だけがあるのです。そして、その現在は、とても素敵です。
20歳の女性が、オートバイに乗って日本全国を一人旅するというストーリー。
何か特別なことが起こるわけではない。
でも、いろんな出会いがある。
著者の小説はオートバイが出てくることが多い。
オートバイは風を感じる。
雨が降ればびしょ濡れになる。
つまり、より「今、この瞬間」を感じるということ。
でも、「今、この瞬間」を生きるってなかなかできることではない。
多くに人はいつも過去をひきずって生活していたり、先のことを心配しながら生活している。
今この瞬間を生きることを忘れてしまっている。
今、この瞬間を生きること。
幸せの原点は、こんなところにあるのではないだろうか。
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