がんばらない成長論/心屋仁之助
成長しようとするのをやめたとき――つまり「成長に対する執着」を手放したときに、思いもよらぬ成長が手に入るのです。
成長には二種類ある。
一つは、外側の成長。
一生懸命にがんばって業績を上げることは、いわば「外側の成長」。
もう一つは、内側の成長。
「自分という人間は15点でも大丈夫」と思えるようになることは、じつは「内側の成長」。
本書で言っている成長とは、「内側の成長」のこと。
「内側の成長」のための絶対的なキーワードがある。
それは、成長しようとがんばることを、やめてしまう、ということ。
思いもよらぬ成長が、ここから始まる。
放っておいても「してしまう」のが、成長というもの。
成長しようとなんてしないで、自分が楽しいと思えること、したいことをしているうちに、知らないうちに成長してしまう。
そして、「自分は、すでに十分足りている」と気づくこと。
ここから、びっくりするような成長が始まる。
そのためには、やってしまったこと、できなかったこと、やったこと、できたことなど、過去の自分も現在の自分も、すべて丸ごと肯定すること。
すべての出発点は、全面的な自己肯定。
これがあって初めて成長が実感できるようになるという。
自分の経験から言ってもその通りだと思う。
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